本日は、アスコムから2021年に出版されている、小澤竹俊氏が著者である、「もしあと1年で人生が終わるとしたら?」という書籍について、紹介しようと思います。
1.こんな人にオススメ
・人生に思い悩んでいる人
・後悔ばかりしている人
・人生に価値を見出せない人
・今の人生が楽しくない人
2.本書は終末医療から見える人生を教えてくれます。
もし、あと1年で人生が終わるとしたら、皆さんなら何をしますか。そんなことを考えたことはありますか。「人生100年時代なんだから、そんなこと考えたことないよ。」とか「そんなこと考えている暇ないよ〜。」とか聞こえてきそうですが、日本は地震大国ですし、大雨災害も年々増えています。突然自分の人生に終わりが来ることもありうると思うのです。突然ポックリ死んでしまったのなら残り1年を考えることもないのですが、災害に巻き込まれて怪我をした、大病をした等は起こりうると思うので、改めて問いますが、「もし、あと1年で人生が終わるとしたら、皆さんなら何をしますか?」
この問いは、結構深いなぁと感じたことから本書を読んでみたのですが、私なら、特別なことはせずとも、家族との時間を思いっきり楽しめたらいいかなぁと思いました。人によっては、旅行したいとか、最後まで仕事をやり遂げるとかあると思います。優先順位は人それぞれでしょう。ちなみに本書では以下の4つが人生を豊かにし、後悔なく生きるうえで本当に大切ではないかと書かれています。
・自分で自分を否定しないこと
・幾つになっても新しい一歩を踏み出すこと
・家族や大切な人に、心からの愛情を示すこと
・今日一日を大切に過ごすこと
少し抽象的で、ピンと来なかった人もいるかもしれませんね。ただ、人生の最後にはそのくらいのことを行えることが後悔ない人生だったと思えるようになるのかもしれないと本書は教えてくれます。きっと人生が終わることを近くに感じていない人ほど、後悔が多く出てきてあれもこれもやりたい、やっておきたいと思うものでしょう。そういった気持ちがもしあるようでしたら、今の時点で「もしあと1年で人生が終わるとしたら?」と自分に問いかけ、必要なこと、できることがあれば取り組むのが良いのかもしれませんね。
とはいっても、仕事に追われてで生きていたりして、他ごとを考える余裕がなかったり、育児や介護に終われ、自分のことを考える余裕がないのも現実なのかもしれません。ただそれでも、それをやり切った自分を思い描いて後悔がないのであればそれはそれでいい人生だったと捉えることができるのではないかと本書を読んでみた後では思います。
少し話は変わりますが、終末医療の現場で、大病により死を意識している人の中には、病気を患ったことで、空の青さ、太陽の輝き、木々の緑の鮮やかさなど、自然を愛しく感じられるようになったということがあったそうです。これは、私もうつ病になってしまったことで気づいたことです。普段何気なく過ごしていると気づかないものですが、実は人間は自然に生かされているんだなぁ、自分は生きていていいんだと感じるものです。
また、日頃から自分がいなければ、自分がやらなければ、と責任感強く生きている人はいませんか。それはそれで、素晴らしいことですが、一人で頑張りすぎないようにしてくださいね。本書でも他人に任せられず、一人消耗して自分を責めたりする人についても触れられています。「もしあと1年で人生が終わるとしたら?」と考えてみるようにと。そうしたら、もう少し気楽に人を頼れるようになるかもしれないですね。
3.まとめ
いかがでしたでしょうか。
終末医療の現場というワードからして、重く感じるかもしれませんが、すごく心温まる内容ですし、人生を見つめ直す、ためになる一冊です。ページ数もそれほど多くないですので、勢いで読めてしまうと思います。紹介したのはほんの一部分ですので、気になる方はぜひ手に取ってみてください。Kindle Unlimited会員であれば無料で読むことができますよ。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。