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読本:心療内科医が教える本当の休み方 / 鈴木裕介

本日は、アスコムから、2023年に出版されている、鈴木裕介氏が著者の心療内科医が教える本当の休み方」という書籍について、紹介しようと思います。

・著者について

心療内科医の鈴木裕介氏について、私が初めて知ったのは、YouTubeのPIVOT公式チャンネルの動画配信でした。まだうつ病を患ってはいませんでしたが、体調不良気味だったこともあり、通勤時にふと目に止まったのがきっかけです。動画を見ていると、すごく親しみやすい感じの先生という印象を持ったことと、ゲームのスプラトゥーンが大好きというごくごく普通の一面もあって、動画にとどまらず、先生の書かれた本も読んでみようと思いました。今回ブログに投稿するにあたり、今一度読み直しをしてみました。YouTubeのリンクも貼っておきますね。

www.youtube.com

・読本

それでは、本の内容について触れていこうと思いますが、皆さんは休み方を知っていますか休み方って学校の先生とかから教わるものではないから、自己流というか自分の中でこれをすると休まっている気がするなぁといったものではないでしょうか。また、学校を休む、仕事を休むといった休むことに対して、ネガティブなイメージや抵抗を感じる方も多いのではないでしょうか。私もその一人です。本書を読み始めて数ページで出会う次の一文でまず「なるほど」と思ってしまいました。

日本語ではabsent(欠席・欠勤する)とrest(休憩・休養する)は同じ「休む」という言葉を使うため勘違いされますが、仕事や学業に勤しんでいない時間を過ごしているからといって、うまく休めているとは限りません。

英語で表すと感じ方が変わりますよね。私たちが抵抗感を感じているのって、absent(欠席・欠勤する)の方だと思うのですが、日本語では一語にまとめられてしまうことから、休養すること自体が、なんとなく難しいものになっている気がしています。rest(休憩・休養する)をうまく取り入れられないと、結果的にはabsent(欠席・欠勤する)につながってしまうため、休養することは大切です。日本人が休むのが下手なのは、言語の影響もあるように思えてきます。

ここから、本書で気づきを得た核となる部分になります。

炎のモード、リラックスモード、氷のモードの3つのゆらぎがある。

「え、何?急にゲームの話?」と思ったりするかもしれませんね。少し小難しいワードも出てきますが、できればお付き合いください。

人間の生命維持には自律神経が絡んでいますが、その中に交感神経副交感神経があり、著者の例えを借りますが、車のアクセルとブレーキになります。現代人は交感神経にスイッチが入りすぎているとも言われますが、仕事や学校などで社会に関わっている活動は交感神経にスイッチが入っており、ソファでくつろいでいるような状態は、副交感神経にスイッチが入っているといえるかと思います。ただし、それでは説明のつかないことが科学的にあるそうで、ポージェスのポリヴェーガル理論が提唱され、著者曰く、「交感神経優位な状態である炎のモード、腹側迷走神経優位な状態であるリラックスモード、背側迷走神経優位な状態である氷のモードの3種類に分かれていて、この3つの神経のゆらぎが大切」なのだそうです。つまり、副交感神経は、さらに腹側迷走神経と背側迷走神経に分かれているということです。どのモードが適切といった話ではなく、必要な場面に応じて3つのゆらぎにより行動できる状態にいることが大切であり、ゆらぎが失われて、炎のモードまたは氷のモード)に過剰に継続してスイッチが入ったままの状態から抜け出し、リラックスモードに導くことが本当の意味での回復につながる休み方になるそうです。つまり、自分が炎のモードなのか氷のモードなのかによって、休み方が異なるのです。運動しても気分が晴れないとか、家でゴロゴロしているのに何だかすっきりしないといった経験はありませんか。それは、おそらく適切な休み方をしていないからです。炎のモードではゆっくりした呼吸をするなどで、リラックスモードに入れるようにし、氷のモードでは早めの呼吸をするなどでリラックスモードにはいれるようにします。どのような場合にどのような行動をとるべきかは、本書でチェックしてみてください。リラックスモードにするためのエクササイズも紹介されています。

うつ病などの精神疾患の誤解

現代では氷のモードに入りぱなっしになってしまう人が増えているとのこと。つまりは、外敵(例えばパワハラ上司など)に対して戦うのではなく死んだふりをして、自分を守る行動を脳が選択しているのです。うつ病などの精神疾患患者が増えているのは、氷のモードが継続してしまう人が増えているからのようですが、脳内の働きによるものであるため、気合いの問題で解決しません。こういったことの理解が社会全体に広がるといいかと思います。うつ病などの精神疾患者は脳に病気を抱えていると理解することで、根性論で済ますような誤解が減ることを願います。また、3つのゆらぎのある状態を維持するためにも休むことが重要であり、今は元気な人も、いつそのバランスが乱れるかわかりませんので、日頃より体をメンテナンスすることを心がけると良いかと思います。私は最近、「4・4・8呼吸(4秒息を吸い、4秒息を止め、8秒息を吐く)」を、目を閉じて呼吸に集中して行うことで、自律神経を整えるようにしています。短時間でできるリラックス法です。

・最後に

私は、働くことを否定するつもりは全くありません。社会に役立つことが人間には求められていると思いますし、一人では生きていけないからです。ただ、日本人は働くために休む発想であり、世界から働き過ぎだと言われ続けていますが、海外のように休むために働く発想にした方が生きやすいと思うのは私だけでしょうか。休むために生きることを実践できている人もいると思いますが、会社に尽くしすぎていないか私は心配になります。人生頑張る必要のある時は必ずあると思いますが、あまり背負い込み過ぎず、何事もほどほどぐらいで生きましょう。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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