家庭環境でいえば、毒親とか親ガチャという言葉を耳にしますよね。仕事関係でいえば配属ガチャという言葉を耳にしますよね。
昨年9月頃に、うつ病になって以来、自分と向き合うことは明らかに増えたのですが、なぜうつ病になってしまったのかの要因は、仕事関係だけかなと思っていました。メンタルクリニックの先生にも、はっきりした原因は答えられていませんでした。ただ、復職するまでには、ある程度納得の要因を見つけたいと思っていて、そうしないと再発の恐れがあると思っているからです。ちなみにこの記事を書いているのは、ある程度納得のいく答えが見えた気がしたからです。では、ガチャという視点から見ていきます。
1.配属ガチャ
配属ガチャと少し意味合いが違うかもしれないですが、周りが3~5年で異動したりする中で、私は丸3年同じ部署で仕事をさせてもらったことがなく、また、自分の望む部署への配属はほぼありませんでしたので、それが一つの不満でもありました。なぜかと言いますと、1年目で仕事を覚え、2年目で改善点などを提案して取り組んでも、道半ばで終わることもしばしばだったからです。取り組みについての評価は一定程度給与にも反映されていましたが、煮え切らない気持ちでした。上司との面談の際にも、常にそれは言ってきましたが、変わることはないままです。サラリーマンの宿命と言われればそれまでですし、考えが甘いと言わればそうかもしれません。
ただ、偏見かも知れないのですが、どこの部署へ行ってもある程度パフォーマンスを出せていたこともあり、会社にとって都合のいい人になっていたかもしれないと感じてしまいました。こうなってくると、特にやりたいこともなくなってくるものです。業務改善を提案しても見届けることができないなら、やるだけ無駄という気持ちも出てくるようになり、心のモヤモヤが募っていったように思います。仕事上の人間関係も要因にはありますが、おそらく、会社内の自分自身の存在価値を自分が認められなくなったことがあるのだと思っています。
2.毒親、親ガチャ
一方で、毒親や親ガチャといった、親は選べないということについては、あまり今回のうつ病とは関係ないと思っていましたが、あることを思い出しました。それは、私が幼いころから今日に至るまで、両親と祖父母との関係があまり良好ではなく、幼いころからその愚痴などを聞かされて育ってきたことです。
正直、私と祖父母の関係には何も問題はなかったのですが、両親からの愚痴などにより、なかば洗脳される部分もあり、双方の顔色をうかがって行動していたことを思い出しました。幼いころの私はその話題がとにかく大嫌いでした。また祖父母とのことで揉め事かぁ、と思っていました。正直今でも大嫌いな話題です。
それが根底にあったから、学校生活でも社会人生活でも周りの顔色をうかがい、自分の思いを押し込み一方的に引き取ったり、双方気分が悪くない結論(折衷案)に持ち込むことで、その場を収めたりすることばかり考えていたように思います。理由は簡単で、その方が場が穏やかに済むからです。それが私にとっての唯一の選択手段になっていたと思います。
また、私の家族内でも、子供たちが喧嘩し妻が𠮟りつけているのを見ると、すごくモヤモヤしていることに気づきました。教育上必要な躾というものは存在すると思うのですが、過度な場面(双方感情的になっているなど)を見ると、自分が何とかこの場を穏やかな雰囲気に収めなきゃと考えてしまうのですが、今のコンディションでは耐えられなくてその場から逃げざるを得ません(一度それで鬱を悪化させました)。
3.一歩前へ
こう考えてみると、自分では意識していなかったつもりですが、過去のトラウマとも呼べるものが、一本の線でつながり、人の顔色ばかり気にする性格を作り上げたという一面もあるかもしれないと思うのです。良くいえば協調性がある、冷静に見ているとも言えると思うのですが、実際はすべて他人軸、自分軸での考えは皆無でした。自分軸という言葉は、ここ数か月内で知った言葉ですが、「自分が自分でいることは、自己中、わがままである」と勘違いしていたのかもしれません。
このことに気づいてから、少し気持ちが楽になりました。自己理解の末に、私は価値観として「平穏」「自由」を大切にしているのですが、自由に心穏やかに生きたいし、そういった人たちが増えてほしいと思うのは、小さいころの経験が関係しているのかもしれないです。自己理解に真剣に取り組んだ際には気づかなかった出来事ですが、少し時間を置いたことで、改めて自分の価値観を再認識しました。自分の人生を、他人に振り回されるだけで終わるのは寂しいです。
両親や祖父母のことは、簡単には解決しないことだと思うのでなかなか難しいですが、私の家族や仕事の人間関係については、接し方を変えることで自分らしく生きていけたらと思いますね。みんなにいい顔していなくたって、嫌われたって、まずは自分を一番大切にしたいです。一歩前へ進めた気がします。
最後までお読みいただきありがとうございました。