本日は、クロスメディア・パブリッシングから2018年に出版されている、鈴木祐氏の著書「100の科学的メソッドと40の体験的スキルから編み出した 最高の体調」という書籍を紹介しようと思います。
6年ほど前の書籍となり、少し古いですが、AmazonのKindle Unlimitedで読めることもあり、読んでみました。Kindle Unlimitedはよく使うのですが、月980円で、読み放題(20冊まではキープ可能)のため、大変ありがたいサービスです。1冊本を買えば、1,000円くらいはしてしまうものですから、そう思えばお値打ちに感じる人もいるかと思います。電子書籍で問題ない読書好きな方は、検討の価値のあるサブスクかと思います。Kindleのリンクを貼っておきますね。
本書籍については、以前の「緑のある生活を楽しむ:癒し効果抜群、観葉植物を買ってみた」の記事で紹介した『「まんがでわかる」最高の体調』の基となった書籍になります。漫画の方が内容的には簡単にまとめられていて、読みやすいと思います。
本書籍では、現代人の体調不良を『文明病』と考え、科学的な根拠をもとに、実践的に解説されています。科学的な根拠をもとにしていることから、○○大学の○○教授が・・・とか、論文データとか・・・少し小難しいワードが出てくることもあるのですが、文章は平易でわかりやすくさらっと読めてしまう内容です。小難しいのは苦手!って方は、漫画がおススメです。
本書籍では、狩猟採集民が当たり前であった古代の生活と比較して①現代で多すぎるもの、②少なすぎるもの、③存在しなかった新しいもの、を取り上げています。以下に一部をご紹介します。
①多すぎるものの例 摂取カロリー、アルコール、塩分、食事のバリエーション、衛生設備、人生の価値観
②少なすぎるものの例 有酸素運動、睡眠、空腹感、ビタミン、ミネラル、食物繊維、自然との触れ合い、太陽光の摂取量、深い対人コミュニケーション
③新しすぎるものの例 加工食品、公害、デジタルデバイス、インターネット、慢性的なストレス、抗生物質、孤独、仕事のプレッシャー
これらが、人間の古来から続く遺伝子とミスマッチを起こしているのだと伝えています。
狩猟採集民は、限られたコミュニティの中で生活し、子供を産み育てていくといった環境にあり、現代人のような初めて出会った人との対人コミュニケーションのようなものは存在していなかったり、狩猟は仕事と考えているわけではなく遊びの一つであったと考えられており、仕事のプレッシャーも存在していないようです。また、短期的なストレスは恐怖や不安のような感情として存在していたものの、それは身の危険から逃げるためのストレスであり、慢性的な恐怖や不安と対峙していたわけではなく、そもそも、狩猟採集民の時間軸には、「今」しかなく、過去と未来の概念はなかったようです。特に遠い未来を考えることはなく、1日1日を繰り返していたので、現代人のように未来に不安を抱くこともなかったようですし、人生の価値観をあれこれ考えることもなかったと考えられているようです。ちなみに、未来を考えるようになったのは、農耕が始まってからのようです。また、食料を長期保存できたわけではないことから、食べ過ぎることもなかったようです。
このように、狩猟採集民と現代人では、あまりに生活スタイルが異なっているのですが、それに人間の遺伝子、性能がマッチングしていないことから、体調不良を引き起こすのだと考えられています。これらのことから、著者は、いかに狩猟採集民のような環境に近づけられるかが、最高の体調にするための鍵であり、実践していくべきと考えられています。例えば、自然に触れる回数を増やす(公園、山、川などへ出かける)、家の中に観葉植物を置く、太陽光を浴びて有酸素運動を行う、腸内環境を整えるためになるべく抗生物質は使わない、またヨーグルトや大豆製品を食べる、適度な細菌のいる環境で過ごす、本当に信頼できる人間関係を1人でもいいから構築する、遠い未来ではなく限りなく今に近い未来を考える、7時間の睡眠時間を確保するなどを挙げています。
当たり前に感じるものもありますが、意外と行えていなかったりすることもあるのではないでしょうか。
全部読む必要はなく、自分の必要と感じるところだけ読むのも全然ありです。私の場合は、この本の漫画版を先に読んだのですが、それをきっかけに観葉植物のポトスを置くようにしています。少しでも体調に不安を感じている方は、読んでみることをおススメします。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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