うつ病からのちいかわとの出会い
私が現在もうつ病を患っていることは、すでに記事にしましたが、今回は、うつ病の症状が出始めて、精神科・心療内科の病院の初回予約日までの数日間、自宅で動けず苦しんでいる中の出来事を書いていこうかと思います。
当時は仕事の引継ぎもろくにできないまま、連続して休むことになってしまい、自宅のパソコンから、なんとか1通のメールを送ろうとしていたことがありました。何気ない業務連絡のメール、普段であれば、5分~10分で送れる内容なのに、文章がうまく書けませんでした。また、性格的に慎重に仕事するタイプなため、普段でも送信前に読み返しているのですが、この時は何回も何回も文章を読み返しては、送信することに躊躇し、次第に動悸息切れが起き、動けなくなり、メール送信は後でやることにしました。
この時の痛みははっきりと覚えていて、ソファーに横になるだけでは、頭の中をネガティブな感情がグルグルグルグル駆け巡って落ち着かないなと思い、何か気が紛れることをしようと、テレビでAmazonPrimeをつけて、何気なく娘が好きな「ちいかわ」を観ることにしました。
ちいかわは、クレーンゲームのプライズで娘に何個か取ってあげていたこともあったのですが、アニメを観たことはなく、何となく、ドラマよりアニメのほうが気が楽かなと思ったくらいでしたが、あの時の自分にとっては、大袈裟かもしれないですが、「命を救ってくれた」くらいの影響がありました。1話あたりが2分くらいと短いのも良く、かわいいんだけど、何とも言えない世界観にハマり、動機息切れが引いていきました。それ以来、私の最も安全な精神安定剤!?になっています。気づけば、家族との共通の話題になりました。ちなみに私と娘は「ハチワレ」推しです。妻と息子は「うさぎ」推しです。
送信できずとなっていた仕事のメールは、ちいかわを観て、気分が落ち着いたところで、もう中身は見ずに送信ボタンをポチッと押し、それ以降、仕事のメールはPCで見ないことにしました。
今振り返ってみても思いますが、仕事のメールを見ても全く良いことはないです。見たところで自分に何かできるわけでもないし、体調が悪化するだけなので、自分から動く必要はないです。用件があれば、職場からメールや郵便で連絡があります。うつ病の原因は、仕事だけとは限らないと思いますし、人それぞれでしょうが、少なくとも私の場合は、仕事のことを考えるだけで胸周りがざわつき、神経痛がチクチクとしてきます(今は少しばかりマシになりました)。
とにかく頭、こころ、体を休めるのが大切だと感じています。
もし今、頭がボーっとして仕事に集中できない、ミスが増えた、朝起きられない、体に痛みがある等、少しでも異変があるようでしたら、無理せず体を休める、病院へ行くことをお勧めします。「自分は大丈夫、まだやれる」といった感情で、頑張ってしまうそこのあなた、もう十分に頑張っていると思いますので、傷が深くなる前に休む勇気を持ってくださいね。